掲載順位はどうやって決まるの?

掲載順位

広告掲載順位は「上限クリック単価」と「品質スコア」で決まる

クリック単価(CPC)はどうやって決まるのでしょうか。それは、広告が掲載されるごとに毎回オークションが行われ、その結果で決定します。掲載順位に影響するのは「入札価格」と「品質スコア」です。入札価格とは、クリック単価の上限価格のことです。通常は、実際のクリック単価は、上限のクリック単価を下回ります。これは、オークションが行われた際に、一つ下の競合他社の広告を上回るために、最低限必要な金額になるためです。入札価格を高く設定すれば、上位に掲載することが可能ですが、もう一つ大切な要素が「品質スコア」です。広告とランディングページの連動性、クリック率の高さなどが審査され、10段階で評価されます。掲載順位は「入札価格」と「品質スコア」を掛け合わせた数値が高いほど上位に掲載されることになります。

ABC社比較

例えば、あるキーワードに3つの会社が入札したとします。
A社は上限クリック単価を100円に設定、B社は上限クリック単価を80円に設定、C社は上限クリック単価を50円に設定しました。これだけだと、上限クリック単価が最も高いA社が上位に掲載されることになりますが、上記の表のように、品質スコアが「4」と低いため、上限クリック単価が高いにもかかわらず、最下位となってしまいました。単に上限クリック単価を高く設定するだけでは、上位に表示されるかどうかはわからなく、クリックしたユーザーのために、広告の内容と連動したランディングページが大切だということになります。

①広告のクリック率

広告のクリック率とは、リスティング広告を配信する際に指定したキーワードが、どれくらいクリックされているのかを示すステータスです。推表示されるステータスは、「平均より上」「平均値」「平均より下」の3段階となっています。このステータスで注視するべきポイントは、「平均より下」かどうかです。ステータスが「平均」もしくは「平均より上」が表示される場合は、問題がなく、「平均より下」が表示された場合はキーワードと配信されている広告文との関連性が低いことになり、クリックしたユーザーに対して、あまり必要とされていないということになります。

②キーワードと広告文の関連性

キーワードと広告文の関連性とは、ユーザの検索キーワードとそのキーワードに紐づいて表示されるリスティング広告との関連性を指します。この関連性が高い状態とは、ユーザが検索したキーワードが広告文に含まれている状態です。

③キーワードとリンク先ランディングページの関連性

キーワードとリンク先ランディングページの関連性とは、ユーザの検索キーワードとその広告からのリンク先ページの関連性を指します。ユーザの検索キーワードは、そのユーザのニーズと言えますので、検索キーワードとリンク先ランディングページの内容の関連性を意識することが重要です。

品質スコアを上げるために意識するべきポイント

①タイトルには検索キーワードを含める

検索キーワードは、ユーザのニーズを表したものと言えます。そして、そのニーズに応える広告が上位表示されます。この背景には、Googleの共同創立者でCEOのラリー・ペイジ氏の「完璧な検索エンジンとは、ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致するものを返すエンジンである」という発言があります。この考えから、リスティング広告は、ユーザの検索キーワードに一致した広告を上位表示させるアルコリズムで成り立っています。したがって、リスティング広告を上位表示させるためには、広告文のタイトルにユーザが検索するであろうキーワードを含めることが効果的です。

②キャンペーン&広告グループの構成を見直す

キーワード、キャンペーン、広告グループ、広告文といった、リスティング広告全体の構成を見直すことが大切です。キーワードごとの内容で広告グループが構成されているか、内容に合った広告文がさくせいされているかなど、クリックしたユーザーが必要としている情報が表記されているかが大切です。

③ランディングページの見直し

ランディングページは、ユーザのニーズに応えるものでなくてはなりません。キーワードと関連性が高いページをリスティング広告のリンク先URLとして設定することが重要ということです。また、ランディングページのコンテンツをオリジナル性の高いものとしたり、ユーザーが読みやすいページ構成にすることで、Googleのユーザーファーストの考え方から品質スコアが良くなる可能性があります。